まだまだけつがあおいごぼはん

浄土真宗の宗祖・親鸞(1173~1262)が、浄土三部経の一つで、中国伝来の仏典「仏説無量寿経」の一部を書き写した直筆の1枚が見つかり、鑑定した大谷大(京都市北区)が12日発表した。人々が苦しみから救済される方法などが記され、同大学は「親鸞が重要視した思想を知る手がかりになる」としている。

縦26・8センチ、横17・0センチ。他の仏典からの抜き書きも合わせて親鸞が作成した冊子(全32ページ)の1ページにあたる。「一般民衆が救われないと仏にはなれない」など、法蔵菩薩が立てた48の誓いのうちの一部が5行にわたって墨で、送りがななどが朱筆で記されている。

冊子は、江戸時代初頭に西本願寺の幹部が持ち出し、家臣らに分け与えたとされ、これまでに12枚が見つかっているという。

所有者の依頼で、草野顕之けんし学長(日本仏教史)らが鑑定。弟子が書き写していた影写本「宗祖御筆蹟ひっせき集」と同内容で、文字が右肩上がりになっている特徴などから、親鸞が84歳の頃に書いたと結論付けた。

直筆資料は、大谷大博物館で開催中の特別展で、11月28日まで展示する。

(2010年10月13日  読売新聞)